SalesforceトリガーでRPAを起動
この記事では、「Robotic Crowd for Salesforce」について紹介します。
Salesforce上のAppExchangeを利用して、RPAを起動することができるようになります。
Salesforce上にインストールして利用することができるアプリケーションです。Salesforceと外部アプリケーションの連携をスムーズに設定することができます。利用にはSalesforceアカウントが必要です。
Robotic Crowd for Salesforceのインストール
- Salesforceにログインします。
- Robotic Crowd for Salesforceのインストールページを開きます。
https://appexchangejp.salesforce.com/appxListingDetail?listingId=a0N3u00000MSJz8EAH - 「今すぐ入手」のボタンを押して、インストールをします。
※インストール時に料金がかかる旨の文面が表示されますが、Robotic Crowdユーザーのインストールに料金はかかりません。
※インストール手順はAppExchangeの画面案内に従ってください。 - インストールが完了すると以下の画面に「Robotic Crowd」のアプリが追加されます。

SalesforceからRPAを起動する設定
インストールが完了したら、Salesforce上のアクションをトリガーにしてRobotic Crowdのワークフローを起動するための設定をしてみましょう。
設定には以下のツールを利用します。
- Robotic Crowd for Salesforce
- プロセスビルダー
Robotic Crowdの起動にはAPIキーが必要になります。
APIキーの発行方法は以下の記事を参考にしてください。
参考:APIキーの発行
設定には、次の2つのパラメータが必要となります。
- ACCESS KEY ID
- SECRET ACCESS KEY

Salseforce側の設定を行います。
Salesforceのアプリケーションランチャーを開き、「Robotic Crowd」をクリックしましょう。
●アカウント接続の設定
まず始めに、アカウント接続の設定を行います。
アカウント接続のページが表示されていない場合は画面左側の「アカウント接続」をクリックしてページを表示してください。
- 「API Endpoint」を入力します。
入力する値:https://api.roboticcrowd.com - 「Key ID」には、Robotic Crowdで発行したACCESS KEY IDを入力します。
- 「Key Secret」には、Robotic Crowdで発行したSECRET ACCESS KEYを入力します。
- 3つの項目に入力が完了したら、画面右上の「保存」をクリックします。

●ワークフロー登録
次に起動するワークフローの登録を設定します。
画面左側の「ワークフロー登録」をクリックしてページを表示します。
- ワークフロー登録画面の右上にある「新規作成」をクリックします。
- 「作成済みRobotic Crowdワークフローを選択」の選択肢から、起動したいRobotic Crowd上のワークフローを選択します。
※ワークフローを選択すると「ワークフロー名」「ワークフローID」の項目は自動で入力されます。 - 対象オブジェクトを選択します。起動元になるSalesforceのオブジェクトを選択します。
例:取引先, 商談, リードなど - 「パラメータを追加」をクリックして、Robotic Crowdで設定している変数の値を設定します。
固定値、または、項目参照で値を設定できます。 - 「保存」をクリックします。
- トリガーの設定をするためには、Salesforce内のプロセスビルダーを利用します。
プロセスビルダーの設定を行う前に、プロセスビルダー入力IDをコピーしておいてください。
●プロセスビルダー
プロセスビルダーの詳細な設定方法については、Salesforceのサポートサイトをご参考ください。
この記事では、Robotic Crowdを起動する際の設定について紹介します。
- 起動条件の設定、起動対象のオブジェクトの設定をします。
- 「アクションの追加」というボタンが表示されたら、ボタンをクリックします。
- 「アクション種別」の項目は「Apex」を選択します。
- 「アクション名」の項目は、任意の名前を設定します。命名に決まりはないので以下画像のようなわかりやすい名前をつけておくと良いでしょう。
- 「Apex クラス」の項目は「Run Robotic Crowd」を選択します。
- 「プロセスビルダー入力ID」の項目が表示されたら、先にコピーしておいたプロセスビルダー入力IDを貼り付けます。
- 「行を追加」をクリックして新しい項目を追加します。
- 「Recode ID」を選択して、種別を「項目の参照」に設定。値には引用したいオブジェクトの「ID」を選択します。
- 最後に「保存」のボタンを押して設定完了です。

※Robotic Crowdに渡す変数の値は、プロセスビルダーではなく、Robotic Crowd for Salesforceの設定画面で行ってください
2.の設定中に、以下のようなエラーメッセージが出る場合があります。
コレクションサイズ (1000以上の数字) は、1,000 の最大サイズを超えています。
この場合、対象アカウントのなんらかのSalesforce オブジェクトのリスト系の項目において、リストから選択できる値の数が1000を超えていると考えられます。
対処方法は、以下になります。
- VisualforceやAPEXを使用した設定をしている場合、設定を見直してリストの数を1000以下にする。
- 原因となっていると考えられるアプリケーションを(ERPなど)をアンインストールする